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新年、新たな決意

日本では、4月に学校や新年度が開始します。個人にとっても、心機一転勉強やキャリアにおいて新しいスタートを切る時期でもあります。しかし、残念ながら今年は世界中でCOVID-19の脅威が蔓延していることから、入学式や大規模な集まりなどがキャンセルされ、新年度に見られるいつもの賑わいやワクワクした雰囲気が見られませんでした。

 

これら様々な障壁がある中、MJBLは世界的なパンデミックのある無しにかかわらず、各国の農業界が直面している問題に多様に取り組めるよう、新たな学習・リサーチプログラムの新段階を開始しています。

今回は、そんなMJBLに在籍している研究者たちをご紹介いたします。筑波大学PhD(博士課程)で1年目になるアフガニスタン出身のサラ・トキ・アラブさんと、バングラデシュ出身のアリファ・ジャナさん、そして修士課程として1学期目を迎えたばかりのタンザニア出身のイサ・アブラハム・カチェンジェさんです。

 

アフガニスタンは、ペスト、病気、雪解け水による鉄砲水などの自然災害を受けやすい地域です。農家の方が天候の変化の傾向を予測したり、地理空間の保険モデルなどを開発したりできる手助けをするために、アラブさんはサテライトリモートセンシングと地理情報システム(GIS)を駆使してブドウ産業の損害を査定しています。


ジャナさんは、気候変化がバングラデシュの非穀物農産物の需給にどのように影響するかを、様々な統計データから分析しています。調査をすることで、経済的パフォーマンスと環境にやさしい耕作を向上させることで、現地の非穀物農産物の生産のダメージを和らげることができるだろうと、彼女は強く信じています。

東京農業大学で今春から修士課程を開始したばかりのイサ・アブラハム・カチェンジェさんもまた、母国であるタンザニアの農業のために価値ある貢献をしたいと思っている学生です。農業ビジネスを専攻しており、小規模農家のための肥料、労働、農業化学、種苗に関する教育の向上を追求しています。また彼は、紅茶の栽培に関するマーケティングと持続可能な栽培手法について学んでいます。

 

MJBLにいるこれらの研究者は、農業の勉学に勤しむ一方で、母国で目の当たりにした問題を解決するために創意工夫し革新を起こそうと日々取り組んでいます。彼ら彼女らはきっと、日本で学んだことを活かして人々が目の当たりにしている様々な問題や挑戦に新しい風を吹き込むことになるでしょう。

 

アカデミック領域に挑む彼ら彼女らの動向は、これからも注目していきます。